⬛第三章： リーダーシップの誕生

香りとともに自分に向き合う時間を作ってきた美咲は

なんとなく心に変化を感じていることに気付き、早く調香師の香音さんに聞いてほしいとカフェに向かった。

春の青空も気持ちよく

こんなそよ風が温かく、心地よい季節に生まれた自分に幸せを感じていた。

「そういえば、今日は上弦の月のはず。マスターのお話も楽しみだなぁ」とさらにわくわくが増えていくのであった。

カフェにつくと

マスターと香音さんがカウンターから迎えてくれた。

今日は、マスターからお月さまからのメッセージを聞きたいし、香音さんには報告したいと気持ちが前のめりにさせる。

2人は、美咲の顔色を見て微笑み、「今日はどんな気分？」

「わたしは何者でもなく、わたしはわたし…そんな風に思えるようになったんです…」と気付きを伝えた。

すると

「ちょうど、新月から満月に向かっている間のお月様が今夜の上弦の月でね、そこからのメッセージにも自分に向ける"自分を生きる"とあるんだよ」と話し始めてくれた。

今ある現実は、自分が想像してきて、ここにあるもの…無意識下のことであっても望んできたことであろう。

もし、納得がいかない今ならば、

「自分を生きること」や「もっと自由になる為に開放してあげること」に許可を出すんだよ

惹かれるものや気になること、人との出逢いでも、今までにない扉を、まずは開けてみていいんだよ

全ては、自分が望む方向に行くのだから…

美咲は、今が変わるタイミングだ！！と心に決めた

もう、過去に縛られない

環境に縛られない！

周りの期待に応えるべきという思い込みを手放すことを決意したのだった

「マスター、香音さん！わたしはわたしらしく、もっと自信をもって行動していきたいと感じました。自分がどうしたいのかと振り返ってきた1週間だったんです。これからは人の目を気にしての結果ではなく、シンプルに捉えていけそうな気がしています」

自分の道を歩み始めると、新たな力が湧き上がってくるものだった。

香音は、美咲に新たな香りを渡した

Universe10から

№１ SUN   ～太 陽～   自ら光を放つ香り　

自分のビジョンを明確にし、それを実現するための行動を起こしていく為の香りだ

　　　　　　　

全ては自分自身を知ることから始まる

【始まり・自立・行動力・リーダーシップ】

これからの美咲は
自分を信じ進む姿は、太陽のように眩しく輝くものなの
さらに高い意識と安定した姿で周りを引き込んでいくはずよ
香音から、そう香りと共に伝えられた。

美咲は、足元が安定しながらも突き抜けていけそうなこの香りが気に入った

この香りをミストにしてもらった。

次の朝、№１の香りをシュッ！と頭上で拭き、香りのトンネルをくぐって出勤した。

明らかに気持ちも変わり、自分にスイッチが入ったきがした。

美咲の心持ちが変わったことで周りの人々に影響を与え始めたのだ。

もう、期待に応えるための言動ではなく

やりがいと、この先「なりたい自分」「あり方」のイメージを明確にした美咲のリーダーシップは、

自己啓発の旅を共にする仲間を引き寄せ、彼らと共に成長していくものになっていったのだ。

第四章：は「輝く未来への道」です。